栃木県真岡市立中村中学校文化祭「牧が丘祭2001」作品

★イチロー★

 今年は2年連続で作成してきたモザイクアートの技術を発展させ、21世紀の新たな試みとして全校生徒と教職員で「割り箸点描画」に挑戦してみました。
 2001年の学校祭のスローガンが『新世紀、未来へ飛び立つ風となれ』であることから、「21世紀スタートの年に最も輝いた人をモデルにしよう」と生徒たちで話し合い、その結果、大リーグ1年目で首位打者と盗塁王に輝いたイチロー選手に決定しました。
 作品は(縦2.5m×横2.4m)で、制作期間は約2ヶ月かかりました。イチロー選手の写真をパソコンで画像処理し、4色(白、赤、青、黄)に減色。画像を原寸大(1ピクセル1cm四方)に拡大して紙に印刷した後、発泡スチロールに貼りました。
 割り箸は、生徒一人につき40膳を持ち寄ったほか、飲食店などから回収。1本の割り箸を3等分し、先端の一方を鉛筆削りやカッターを使い1本1本手作業でとがらせました。【作った割り箸の数→6万本!!】そして、ペンキで割り箸に色を塗り、クラス別に発泡スチロールを分割して4色の点に割り箸を刺しました。最後に全クラスで作成したものを合体させ完成させました。
 完成した作品は、あらゆる作業を手作業で行ったので、切断した割り箸の長さがまばらになってしまいましたが、逆にそれが温かみを演出し、まるで1本1本の割り箸が、中村中の1人1人に見えるということで大好評でした。
生徒の感想
・準備が大変だったが、出来上がってうれしい。イチローのように夢を持って生きたいです。(優介)
・みんなで協力し完成することができました。完成したときの感動は言葉にあらわすことはできませんでした。(あゆみ)
・割り箸削りが大変でした。何本削ったことやら・・・でも完成して嬉しいです。(真理子)
・感無量です!!(美由紀)
・学校だけじゃなく、家に帰っても夜遅くまでずっと割り箸を削っていました。完成したときはみんながひとつにまとまった感じがしました。(雪奈)
・割り箸削りで指を痛め、手がペンキまみれになりながらも色を塗り続け大変でした。しかし、こんなにも素晴らしい作品ができてよかったです。(寛)
・何も分からないまま始めたシンボル制作で、完成するか不安でした。完成したときの達成感は大きかったです。(有香)
・すべての作業が新鮮に思えて、がむしゃらに頑張って仕上げました。(友也)
・割り箸を削る作業が大変で手の皮がすり切れて痛かったです。完成した作品を見たとき、苦労してよかったと思いました。(雅俊)
・1本ずつ手作業で削ったことが大変だったけど、完成してとても嬉しかったです。(知海)
・1本1本では何だか分からなかった割り箸が、みんなの協力によって形になっていくことに感動しました。(達也)
・いい中学校の思い出になりました。(真奈美)
・割り箸を削ったり切ったり凄く大変で指が痛かったです。でも、出来上がった時はとても嬉しかったです。(美樹)
・本当にみんなよくやってくれました。最高のシンボルです!中村中大好きです!!(M.M.)


作品データ

2001年11月3日発表
栃木県真岡市立中村中学校
割り箸点描画
240×250(ピクセル)×4(色)