兵庫県立川西明峰高等学校文化祭作品

★3年1組の肖像★

 校舎に飾られた大きな写真。川西明峰高校では3年生がクラス写真を展示しました。
 短い作業日程と文化祭前日からの雨対策に苦慮し、貼り紙作業のミスの訂正など数々の苦労がありましたが、それもモザイクが完成した瞬間にすべて吹き飛んでしまいました。当日は全校の注目を一気に集めたことはいうまでもなく、校内装飾部門で最優秀賞を受賞しました。

制作の振り返って・・・・
 実質6月6日から始まった作業は当初思ったより順調に進みました。ところが、実際に貼らなくてはならない色紙と違うものを貼っているところがたくさんあることが後から判明。さらに、確かに数えて準備したはずの色紙が足りなくなるなど、修正や追加の作業がどんどん増えて、作業の予定を大幅に変更せざるを得ませんでした。
 それでも何とか色紙を貼る作業を終え、台紙を組み合わせる作業に入りましたが、作業の場所が狭いこともあり、意外に苦労しました。
 こうして予定を大きく狂わせながら文化祭前日をむかえました。ところが文化祭本番は雨の予報。大きさが大きさなので体育館に吊すわけにもいかず、雨でも外に吊す覚悟を決めました。
 前日の夕方から雨がパラパラと降り始める中、ビニールシートで覆うなども考えましたが予算的にギリギリのところまで来ていたので、結局撥水塗料を急いで塗ることにしました。どこまで撥水塗料がもつのかわかりませんでしたが、こうするしか方法はありませんでした。
 そして文化祭当日、昼頃から奇跡的に雨が止み、曇り空の下、校舎の屋上からモザイク画を降ろしました。屋上で作業をしていた者は何故下から歓声が上がっているのかわかりませんでした。下に降りてモザイク画を見上げたときの感動は忘れることができません。
 決して一人ではできないことが、多くの人間の力が結集することで成し遂げられると分かってはいるものの、それを実行した者でないと本当の感動は味わえないとつくづく実感しました。
 文化祭もフィナーレを迎え、審査結果が発表されると大歓声! 看板部門は爪楊枝点描画が優勝、そしてモザイク画は校内装飾部門で最優秀賞を頂きました。苦労が報われた瞬間でした。
 今回、この企画を進めるに当たって、事前に多くの方にご協力とご指導を頂き、この場をお借りして感謝を述べさせていただきます。ありがとうございました。


作品データ

2001年6月14・15日発表
兵庫県立川西明峰高等学校3年1組
モザイク壁画
320×200(ピクセル)×16(色)