富山県砺波市立出町中学校文化祭「和鐘文化祭」作品

★Together〜思いを1つに〜★

 一昨年に続いて出町中学校では大きな「組み写真」が発表されました。
 前作の記録的なピクセル数を今年度はさらに増やして80万枚におよぶ作品を作り上げました。

 「Together〜思いを1つに〜」のテーマのもと、和鐘文化祭が行われました。和鐘文化祭実行委員会では、このテーマを達成させるために全校生徒が「みんなで」「一緒に」「思いを1つにして」取り組める全校企画を考えました。2年前に1年生としてモザイクアートの製作に参加した現3年生から、先輩たちが取り組んだ2000×350=70万枚のモザイクアートにもう一度チャレンジしたいという提案が出されました。

 「あの感動を再び!」モザイクアートの製作の準備が始まりました。モザイクアートの図柄は10月までに行われた学校行事や生徒会行事(入学式・修学旅行・宿泊学習・地区選手権大会・県大会・運動会・上平中学校交流会など)の様子を組み合わせて大きな「組み写真」にすることにしました。ピクセル数は、2年前に樹立した2000×350=70万枚の日本記録を更新したいということで、 2000×400=80万枚のモザイクアートに挑戦することになりました。10月15日(火)に全校生徒に台紙が配布できるように、次の手順で準備を進めました。
 ・写真を選定し、パソコンに取り込む。
 ・フリーソフトの減色ソフトを使って10色に減色する。
 ・80万ピクセルの色をエクセルのデータに変換する。
 ・コンピュータの画面を見ながら、画用紙の色見本から10色を決定する。
 ・A3用紙800枚の台紙を印刷する。

 10月15日(火)に800枚の台紙を全校生徒559人、教職員40人に配布しました。また10月に交流学習を行った全校生徒30名の上平中学校の生徒会にも参加してもらい、合計630人あまりで製作に入りました。1cm四方に色画用紙を切り、A3の台紙に1枚1枚ていねいに水のりで貼りつけました。図柄は全校生徒には秘密で行ったので、自分がどんな写真のどこを作っているのか全く分からないままに作業を進めました。21日(月)に800枚の台紙を集め、クラスから選出されたモザイクアート係を中心に修正を行いました。また、チップが取れないように木工用ボンドを水で薄めたもので表面のコーティングを行いました。文化祭前日の26日(土)に和鐘文化祭実行委員の手によって800枚の台紙がつなぎ合わされ、横20m・縦4mの大きなモザイクアートが完成しました。

 文化祭当日、オープニングセレモニーでモザイクアートの発表を行いました。体育館のギャラリーから一斉におろされたモザイクアートに大きな歓声がわきました。全校生徒・教職員・そして上平中の生徒が「みんなで」「ともに」「一緒に」作ったモザイクアートは、まさに和鐘文化祭テーマ「Together」そのものだったように思いました。みんなでやり遂げたという達成感や充実感を、みんなで味わえたことがとてもよかったと思います。


作品データ

2002年10月27日
富山県砺波市立出町中学校
富山県上平村立上平中学校
モザイク壁画
2,000×400(ピクセル)×9(色)