奈良県立高田東高等学校文化祭作品

★本校の名物教員の肖像★

 11月4日・5日に行われた奈良県立高田東高等学校第20回文化祭で巨大モザイクアートが登場しました。作成したのは2年1組の生徒24名です。

 本校は県立高校の統合・再編によって平成18年度で幕を閉じることが決まっており、3学年がそろって文化祭を行えるのは今年が最後となりました。そこで2年1組の生徒らは「何か思い出になるものを」とこの作品を企画し、2.5cm角の色紙約3万枚を使って縦5m・横3.75mの肖像を完成させました。モデルは本校の名物教員である2年1組の副担任(自称28歳)です。
 一人の作業分担はそれぞれ模造紙1枚分で、まずコンピュータを用いて写真の解像度を下げ、色を赤・黄・青・黒・白の5色に減色しました。それを正確に模造紙に色紙で再現していきました。文化祭の2週間前から生徒らは手を糊まみれにしながら連日放課後遅くまで残って作業をしました。途中で貼り間違いに気づき1枚1枚はがして貼り直す者や、自宅に持ち帰り作業をした者もおりました。また自分の作業が終わった生徒の多くが、他のクラスメイトの作業を積極的に手伝い、完成に漕ぎつけることができました。
 同クラスの女子生徒は文化祭後、「作っている時は手がだるくて疲れたし苦労したけれど、みんなが作ったのを合わせて見た時は最高でした」と感動をにじませていました。他の生徒らも皆、完成品を見たときは充実感と達成感で嬉しそうでした。また他のクラスの生徒らからもたくさん賞賛の声をいただきました。
 作業に使える時間は少なかったけれど、その分生徒達はみんな本当によくがんばったように感じます。責任感や連帯感など、大切なことを子どもたちはたくさん学べたのではないかと思います。また、このクラスだけでなく全校生徒にとっても思い出深い作品になったようで良かったです。
 初めての取り組みだったので、色数を少なくしピクセル数も小さくしての作品だったので、壁面に展示するまではうまくいくかどうか大変心配しましたが、無事に完成し、当事者であるクラスの生徒もまた周囲の生徒も感動してくれたようで、良かったと思います。


作品データ

2004年11月4・5日発表
奈良県立高田東高等学校2年1組
モザイク壁画
150×200(ピクセル)×5(色)