富山県砺波市立出町中学校文化祭「和鐘文化祭」作品

★チューリップ・散居村・夜高行燈★

 「Flower〜咲かせよう!一人一人が精一杯の花を〜」をテーマに、和鐘文化祭が行われました。生徒一人一人が、係活動・教科作品展示・ステージ発表に精一杯に取り組み、自分らしい花を咲かせよう!そして、最後に出町中学校に大きな美しい花を咲かせよう!という願いをテーマに込めました。
 今年の全校企画では、「爪楊枝点描画」に挑戦することになりました。過去のモザイク壁画製作のノウハウを生かしての挑戦でしたが、とても大変な作業になりました。


@ 図案決定!(10/13:生徒会担当)
 今年は「砺波市の誇るもの」をテーマに「チューリップ・散居村・夜高行燈」に決定しました。図柄は生徒には秘密!完成してからのお楽しみ!ということで製作開始です。
A 12色に減色・データ処理(10/14:生徒会担当)
 コンピュータを使って12色に減色しました。(黒・緑・焦茶・赤・茶・朱・青・橙・黄・水・白・薄黄の12色)そして、全てのピクセルの色をコンピュータで解析し、色データをエクセルデータに変換しました。
B 爪楊枝着色(10/16〜22:全校企画係、実行委員)
 全校企画係と実行委員が協力して、約420,000本の爪楊枝を12色に着色しました。朝、昼休み、放課後、そして休日返上で塗り分けました。
C 発泡スチロールの土台づくり(10/16〜20:全校企画係)
 発砲スチロールを40cm×25cmに切って土台を作りました。なかなかきれいに切れなくて苦労しました。1cm四方の方眼に「赤」「青」などの指示が書かれた紙を発泡スチロールに貼りました。
D 爪楊枝アート製作!(10/23〜25:生徒・教職員全員)
 A3の大きさの発泡スチロール台紙に2人で1,000本の爪楊枝をさしました。1クラス台紙24枚、24,000本の爪楊枝を担当しました。もちろん職員室の先生方も一緒に作業をしました。
E 発泡スチロール台紙の修正(10/25〜26:全校企画係)
 提出された台紙をひとつひとつチェックし、爪楊枝の高さや向きを修正しました。発泡スチロールの余分な部分をきれいに切って大きさをそろえました。
F 発泡スチロール台紙の補強(10/26:全校企画係)
 水で溶かした接着剤を台紙にかけ、爪楊枝が抜けないよう補強しました。
G 組み立て・完成(10/28:全校企画係・実行委員)
 ベニヤ板に、396枚の発泡スチロール台紙を接着剤で貼りました。全校生徒603名、教職員37名で作った横13.2m・縦3.0mの壁画(爪楊枝396,000本)が完成しました!

 文化祭当日、オープニングセレモニーで「爪楊枝アート」の発表を行いました。実行委員長の挨拶に「爪楊枝の一本一本は小さくて見えないかもしれないけれど、それがたくさん集まれば多くの人に感動を与えられる大きな壁画になる。僕たちも一人一人の力は小さいかも知れないけど、みんなで協力したらきっとすばらしい大きな花を咲かせられると思います」というフレーズがありました。生徒・教職員全員で作った「爪楊枝アート」は、出町中学校がひとつになった証であり、大きな達成感と充実感、そして感動を与えてくれました。協力してくださったたくさんの方に感謝したいと思います。ありがとうございました。

 なお、作品は砺波市の「散居村ミュージアム」に展示していただけることになりました。 ミュージアムを訪れるお客様にもぜひ見ていただきたいと思います。

作品データ

2006年10月29日
富山県砺波市立出町中学校
爪楊枝点描画
1,320×300(ピクセル)×12(色)