兵庫県立農業高等学校文化祭「県農祭」作品

★2年土木科全員集合★

 兵庫県立農業高校の「県農祭」に登場したモザイク壁画は「2年E組の集合写真」でした。
 農業土木科の科長さん(堀井先生)が退職されるということで、それをテーマとして、画像の内容が企画されました。
 当日、この巨大壁画が大盛況であったことは言うまでもありませんが、堀井先生もたいそう喜ばれ、胴上げをされて半泣き状態。記念に写真を額に入れてクラスからプレゼントされたということです。素晴らしい作品ですね。

県農祭を終えて〜制作を振り返って〜
 10月中旬、県農祭のクラス展示の立案時にインターネットでこの企画を見つけました。これはいける!早速クラスの文化委員に相談し、この企画を実行することになりました。ただ、すべての企画は担任と文化委員しか知らないという状況を作りました。何が出来るかは完成したときのお楽しみというわけです。
 単なる集合写真ではなく、今年度をもって退職される農業土木科長の堀井先生に写真に入って頂くことにしました。10月末に写真撮影。11月上旬、文化委員と有志の4人でコンピューターを使ってその写真の画像処理をし、設計図(どこに何色の色紙を貼るかを数字で表示)を作る作業。それが終わって11月中旬、今度はクラス全員で設計図を見ながら色紙を台紙(計640枚)に貼っていく作業。全員が各自のノルマを提出期限に提出してくれました。そして、640枚の台紙を数人で貼り合わせ、県農祭前日、屋上から吊り下げ見事完成。


 当初、本当に出来るのかどうか担任としては不安でした。しかし、他の先生方などの協力もあり、また何よりもクラスの生徒が一生懸命やったお陰で、約1ヶ月越しのこの企画は無事成功に終わりました。何よりも大切なのは、2E全員が協力して1つのものを作り上げた、ということです。「物事を成し遂げることの喜び」や「協力することの大切さ」を学んでもらえたと思っています。また、今回の展示で「感謝のこころ」の大切さを感じてもらえたのではないかと思っています。そういう意味で、堀井先生に2Eからの最高の贈り物ができたなぁと思います。大掃除のときの記念撮影、そして胴上げ・・・。あの時の堀井先生の顔、生徒たちの顔はきっと忘れないでしょう。今回の県農祭を通して、生徒も私自身も多くを学んだと思います。これを糧にし、また明日からの学校生活を充実したものにして欲しいと思います。

生徒の感想
 クラスで貼絵をすると聞いたとき、マジで嫌やった。嫌々ながらも1枚1枚貼っていった。どんな絵になるかなんて貼っていても思わなかった。県農祭当日を迎えた。友達を連れてその絵を見たとき、鳥肌が立った。ビックリした。心にぐさっと来るような感じだった。本当に涙が出てもおかしくない状態だった。県農祭が終わってそれを捨てると聞いた時とてもかなしかった。でも、俺の心の中にその絵が一生残ることだから思いっきり破ってしまった・・・・。


作品データ

1999年11月23日発表
兵庫県立農業高等学校2年E組
モザイク壁画
400×200(ピクセル)×8(色)