福岡県立筑紫丘高等学校文化祭「翔丘祭」作品

★筑紫丘高校舎★

 創立80周年を迎えた筑紫丘高校では記念作品としてモザイクアートを文化祭で披露しました。企画から制作まで、生徒だけの力で作り上げました。名の通り、丘の上にある筑紫丘をきれいに表現することが出来ました。
 あまりの出来のため、モザイクアートは80周年記念式典でもう1度披露される予定です。遠くから見れば見るほど写真のように浮かび上がってくるのには、誰もが驚きでした。


 今年、本校は創立80周年を迎えました。80周年記念事業がさまざま行われている中、翔丘祭(文化祭)でもなにか特別なことが出来ないかと考えていたとき、インターネットでモザイクアートを見つけました。これだったら生徒みんなで出来るし、いい思い出になるのではないかと思いました。すでに、翔丘祭の1ヶ月前。さらに私は他のイベントのチーフにもなっていました。しかし、思いついたらすぐ行動!ということで、モザイクアートのことについて、翔丘祭担当の先生に企画書を提出しました。すんなりと許可が下り、当初は3年生のみの予定だったのですが、作るなら大きいものを作ろうということで、2・3年生合同でやることになりました。(1年生はまだ入学したばかりだったので、断念しました。)
 許可が下りたその日、まずは画を何にするか検討に入りました。考えあぐねた結果、校舎全体の外観を撮った写真を作ることにしました。そしてチーフと副チーフ、運営委員長と担当の先生以外には秘密の大制作が始まりました。全体の大きさは約10m×7m、B4用紙900枚分、1.5cm×1.5cm四方の折り紙8色約33万枚に相当しました。全てが初の試みだったので、このホームページを熟読しました。本校では、代々、大壁新聞をやっているのでそちらからもたくさんアイディアをもらいました。それでも分からないことがあったときには、やってみるしかない!ということで、全てがぶっつけ本番でした。問題点が多少あったり、思いもかけないアクシデントもあったりしましたが、たくさんの人の力を借りてなんとか完成させることが出来ました。
 翔丘祭初日、昼に張り上げることになりました。女子が下で支え、男子が上から引っ張り、貼り上げました。緊張のとき・・・生徒の歓声と共に本校の校舎がきれいに浮かび上がりました。しかし、風が強かった上に、午後から雨の予報がでていたので、2日目に備えて、数分で下ろされることになりました。その後、ベニヤ板などを使ってさらなる補強を行いました。モザイクアー ト設置場所には、技師の先生に竹を凧のように組んで頂きました。
 そして翔丘祭2日目、天候は燦燦と太陽の照らす晴れ。風も強く吹くことは無く、ギャラリーが見守る中、モザイクアートはきれいに貼り上げられました。そのときの、感動といったら言葉に出来ないくらいでした。運営委員、そして800人の生徒の1ヶ月間の努力がこの1枚に込められていると思うと涙が出そうでした。生徒からも、先生からも、ギャラリーからも「すごいなぁ!」、「ホントに浮かんで見えるね!」と大変好評でした。80周年記念式典でもう1度、貼り上げられる予定です。制作はとても大変でしたが、その分たくさんの思い出を共有することが出来きました。今回のモザイクアートにご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。


作品データ

2007年5月12・13日発表
福岡県立筑紫丘高等学校2、3年
モザイク壁画
690×480(ピクセル)×8(色)
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