宮崎県立宮崎工業高校文化祭「双楠祭」作品

★宮崎工業高校1年2組★

 宮崎工業高校のモザイク壁画は自分たちの顔を並べたものです。全体のピクセル数は小さいのですが、顔を並べることと画像処理の方法によって比較的鮮明な顔が表現された作品といえます。クラスで協力して短期間で作り上げた作品は、文化祭当日見学者の注目を浴び、他クラスや先生方にびっくりされたということです。


モザイク壁画ができるまで〜教員レポート
 9月の下旬にインターネットで文化祭のホームページを見ていたところ、「文化祭企画ネタ集」の“モザイク壁画”を発見。是非やってみたいと思い、半ば強引にモザイク壁画をすることに決定。ここから、副担任の先生の協力を得て取り組んだ。

作業日程
20日(水)
B4用紙(上質紙)144枚に枠を印刷。
25日(月)
台紙に設計図を元に指定された場所に何色かを記入。(1時間)
26日(火)
色紙を2.5p平方に裁断。この日に色紙を購入。もっと早めに準備すべきだった。
27日(水)
台紙の指定された場所にのりで色紙を貼る。(2時間)
のりは「障子用のり」を用い、水で薄めて貼っていった。
この作業中、生徒から「ほんとに人の顔になるの?」と言われ、私自身も内心不安な気持ちでいた。しかし、ここまで来たらもうあとには戻れないのでなんとか無事に終わることを祈った。
28日(木)
前日の続き。そして台紙をたて6枚×よこ3枚ずつ張り合わせる。(2時間)
最後に全体を張り合わせる。そして裏を粘着テープで補強する。
完成した作品を見てほっとした。本当に人の顔になっているのにはびっくりした。まだ、遠くから見ていないので、遠くから見ればきっともっと人の顔になるだろうと思った。
29日(金)
吊すときの筒等を取り付ける。(2時間)
この作業がなかなか思うようにならなかった。まず、6メートルの棒自体が存在しない。本校は工業高校なので、機械科・建築科等の先生に相談。結局,建築科の先生に3メートルの角材を2本つなげてもらった。また、棒を通す筒については、印刷機のロールペーパーの芯を用いた。
30日(土)
文化祭当日。中庭ステージの上の部分に吊り下げる。
反省として、私自身が文化祭に対して取り組みが遅かったので、余裕を持って取り組めなかったのと、生徒に時間をかけてもっと大きなモザイク壁画に挑戦させるべきだった。ただ、生徒の顔からは満足している様子がうかがえ、その表情を見てこちらもモザイク壁画にして良かったと思えた。

生徒の感想
・ モザイク、サイコーだった。ちゃんと写真のような形になったのはすごかった。かずのりくんは大活躍だった。(R・Z)
・ 作っているときは『これでいいのか』、『無理やろう』と思ったけど、完成して結構うまく作れたように思う。ビックリしまくった。(S・O)
・ 守口北高校の先生にはお世話になりました。こんなにきれいにできるなんて、と思いました。(K・S)


作品データ

1999年10月30・31日発表
宮崎県立宮崎工業高等学校1年2組
モザイク壁画
234×72(ピクセル)×10(色)