大阪府立守口北高等学校文化祭作品

★タイタニック★

 1998年の文化祭に登場した爪楊枝点描画「TITANIC」は1年6組の生徒(21期生)が毎日遅くまで学校に残って作り上げた作品です。  もともと、6組では折り鶴による点描画と(折り紙の)風船による点描画の2班に分かれて展示の作業が始まりました。文化祭もあと10日という時期になってから第3の展示物として浮上してきた企画がこの爪楊枝点描画でした。残り少ない日数の中で作業は始まりました。  主な作業場所は家庭科総合実習室。ホームルームと放課後を使って毎日作業は続きました。意外と大変だったのは、爪楊枝の着色作業でした。ポスターカラーを使いましたが、乾いたときに楊枝同士がくっついてしまうので、これを1本1本バラバラにする作業に5日間程要しました。ようやく下準備が終わり、いよいよ発泡スチロールへ突き刺す作業に入りました。クラスのみんなで必死に作業していると、教頭先生をはじめ数人の先生がやってきて、ちょっと手伝ってくださいました。(まあ、ちょっとだったけど・・・・)  題材にしたのは映画のワンシーンですが、作成途中には全くその姿が見えず、果たして全ての作業が終わっても作品として見えるのだろうか?という不安が過ぎりました。その姿が見え始めたのは9割以上作業が進んだ頃で、完成が近づくと不安はどこかに飛んでいってしまいました。  全員で手分けしてすすめた作業も文化祭前夜に完成。見学者の注目を集めたことは言うまでもありません。もちろん、文化祭の最優秀作品に選ばれました。
 爪楊枝点描画は見る角度によって絵の表情がかわって見えます。展示場所にいる人が自分の“おすすめのビューポイント”を探し、他の見学者に案内する姿がよくみられました。  担任も含め6組の生徒が得意気にお客さんを案内している様子が1日中続いたことは言うまでもありません。


作品データ

1998年9月25日発表
大阪府立守口北高等学校1年6組
爪楊枝点描画
180×180(ピクセル)×11(色)