岡山県立勝間田高等学校文化祭「清風祭」作品

★アフガンの子どもたち★

 昨年に続いて、全校制作による巨大モザイク壁画づくりに挑戦しました。 昨年に負けないぐらい感動的な作品にしようと、今年の統一テーマ"enjoy"に沿って実行委員会の全校制作パートで題材を検討しました。
 1学期の実行委員会で、「自分たちの学校行事を、自分たちが積極的に参加することでしっかり楽しもう」という意味を込めて提案されたものです。勝間田高校の生徒に向けては、そういうメッセージを発信していくと同時に、もう少し視線を外に向けると、「楽しさ」とは無縁の、いや「楽しい」なんて言葉すら知らない子どもたちもいるのではないか、と思うようになりました。
 私たちが「楽しむ」ことで、日々の暮らしに精一杯の子どもたちにも「楽しさ」を教えてあげられないかと考えました。"enjoy"にもうひとつの意味を込めたのです。
 そこで岡山を本拠地として世界で活躍しているNGOであるAMDA(特定非営利活動法人アムダ)に連絡をとりました。アフガニスタン難民への支援活動に、高校生としてできる協力をしたいと考えました。
 この壁画の写真は、今年の夏にAMDAの調整員の方がカンダハルのパンチパイ国内避難民キャンプで撮影したものです。このキャンプでは6.000家族が生活しているそうです。国際機関の支援もほとんど入っていなくて、テントはぼろぼろ、給水タンクもない劣悪な環境だそうです。母親らしき人に抱かれている子供の目がとても悲しげに見えます。
 この壁画は縦9m×横9m、B4用紙2枚を生徒全員に割り当てて2.5cmの色紙を張っていきました。1,000枚を越える用紙を実行委員の生徒で巨大化作業をしました。今年は準備時間が少なく、限られた時間の中での作業でしたが、休日を返上して作業し何とか完成させることができました。


作品データ

2002年11月8日発表
岡山県立勝間田高等学校清風祭実行委員会
モザイク壁画
360×364(ピクセル)×10(色)