兵庫県立豊岡高等学校文化祭「豊高祭」作品

★八十の瞳★

 豊岡高校では1年生が「80の瞳」と題した壁画を発表しました。文化祭で一番目立つ展示物に見学者も驚いていたということです。

 文化祭の3か月前にモザイク壁画を作ることが決まり、題材を何にするかで意見も分かれましたがクラス写真を使うことに決定しました。デジカメでクラス全員分の写真を撮影しプリントアウトしてコラージュを施しました。個人の顔が大きくなるようコラージュしましたが、一人一人違う場所で撮影したために色合いが変わってしまい、あとで調整するのが大変でした。
 夏休み前に設計図を作成、業者に折り紙を発注しました。時間がなかったので裁断済みの折り紙を購入しました。7月下旬の学年登校日に全員に折り紙と設計図を渡し、家での貼り付け作業となりました。
 文化祭前の一週間は、本当に大変でした。さらに3日前からは、7時まで居残って作業しました。
 貼り付け作業が終わり、教室内で1/4サイズまで組み立て、裏からPPPテープで補強して、上部に塩ビパイプを通す穴をつけました。だんだん顔が分かってきて、あちこちで、笑い声が沸き起こりました。さらに、屋外で全体を組み立てて、農業用マルチで防水をして、塩ビのパイプを通しました。
 そして完成したモザイク壁画。全体の大きさは、2cm×2cmのチップを使って、B4用紙に一人30枚。全体で台紙1200枚、総ピクセル数230400枚。縦7.2m、横12.8mの巨大な壁画になりました。
 この壁画は、クラス全員が制作に加われたのが良かったと思います。クラスのみんなも、最初は独断的な委員長に非難轟々でしたが、ちゃんとやる時はやってくれました。このモザイク壁画は、クラスの団結の結晶です。


作品データ

2002年9月5・6日発表
兵庫県立豊岡高等学校1年7組
モザイク壁画
640×360(ピクセル)×8(色)